電脳マヴォ・スタッフBLOG:小形克宏:

漫画村がつぶれて男性読者が増えた?

先日、あるマンガ配信会社(アプリとウェブ)のスタッフと話す機会があり、ちょっと興味深い話が聞けたのでメモしておきます。

なぜ漫画村ユーザと分かったかというと、「4月上旬」という漫画村がアクセスできなくなったタイミングもさることながら、決定的だったのは「マンガ、無料」などサーチキーワードとのこと(よく考えたら大まかな年齢も分かっているはずですが、残念ながら聞き漏らしました)。

このところ、小社では作家さんと信託契約を交わした上で描き下ろし作品を執筆してもらい、これをマンガ配信会社に委託する仕事をしています。おかげさまで、いくつかの会社から仕事をいただけるようになりましたが、一つ困った問題があります。

どこのマンガ配信会社からも女性向け作品ばかり依頼されるのです。年齢層こそ会社によって異同はありますが、ターゲットが女性向けであるのはどこも一緒です。それはつまり、彼等のユーザの大半が女性であるからでしょう。

もちろん男性に強いサイトもあります。たとえば少年誌/青年誌を持っている大手出版社のサイトです。しかし私達の仕事相手はそれとは違う、いわゆるIT系です。

女性偏向については、同業者の間でもよく話題になっていたので、小社の仕事相手だけというより出版社系以外のネットマンガ全体の傾向のようにも思えます。しかし、これは困った問題です。

ご存知のとおり電脳マヴォというサイトは男性寄りであり、自分達が面白がって掲載している作家さんに十分仕事を回せないからです。男性向けメディアの開拓が次の目標かな、などと話していたところでした。

ただし、偏向の理由がよく分かりません。男女の人口にさほど大きな違いはないだろうに、どうして出版社系以外のネットマンガには女性ばかり来るのだろう? それが去年から今年前半にかけて、私達の正直な、そして切実な疑問だったのです。

そこで冒頭の漫画村ユーザ流入の件です。「そこにいたのか!」というのが私の第一声でした。

面白いのが「漫画村ユーザのくせに(?)課金はしてくれる」という点で、「海賊版サイトは無料だから手強い」というのは思い違いという、以前書いたエントリが立証されたようです。

まだまだ動向を見極める必要はあるでしょうが、多少なりともマンガの経済圏が拡大したらしいことを歓迎したいと思います。